Festa della donna (8 marzo)
2012年03月10日
Festa della donna (国際女性デー)
昨日、3月8日は国際女性デーでした。
↑写真にある冊子は、
2006年の国際女性デーの機会に、
女性と男性のための多文化交流パーティーが行われた際に、
入手した資料です。
右側のミモザは造花ですが、
やはり数年前の国際女性デーにいただいたものを、
毎年のこの時期になると季節の飾りとしてリサイクルしているものです。
イタリアでは、この日に男性から女性へ、
もしくは女性同士でミモザを贈るのが慣習となっています。
上記のリンク先のウィキペディアには記載がないのですが、
この日が3月8日になったのは、
アメリカ合衆国の綿工場にて悪条件で働いていた女工さんたちが、
抗議のデモに参加しようとしていたところ、
工場内に閉じ込められ、
そこで大規模な火災が起こり(火事は会社側の仕業とも言われているようですが)、
生きながら焼死してしまった、
という出来事が、その日だったゆえ、
人権を無視した悲惨な事件を忘れないためにも、
この日に定められたとのことです。
シチュエーションは異なるとは思いますが、
どことなく、日本のあゝ野麦峠、女工哀史を思い起こさせます。
毎年、日本ではこの日の捉え方に変化があるのかな?
と想像していますが、
ニュースでチラッと触れるぐらいで、
まだまだ一般に広く知られてないのでしょうかね。
昨日の日本のニュースを見ると、
今年は、3月11日の東日本大震災に関するイベントと一緒に
行うようなところもあるようですが、
3月8日当日は、シンポジウムなどがチラホラ実施されたぐらいで、
特に関心を持っている人でなければ、
日本ではこの日の存在すら、あまり知られてないのかもしれませんね。
イタリアでは、祝日ではありませんが、
(国によっては、祝日の国もあります)
ミモザを贈る以外に、
女性同士で食事に行ったり、
パーティーをしたりしてこの日をお祝いするのが、
現在では慣習になっていますが、
まあ、(普段行けない?開催されていない?)ストリップなどのイベントに足を運ぶ人もいるそうです。
こちらに来たばかりの頃か、語学学校で、
各国での国際女性デーについて聞かれた際に、↑この話になって、
「日本では、国際女性デーはあまり知られていないけど、
男性ストリップには、行こうと思えば、行きたい人は、たぶんいつでも行ける」
というようなことを応えた記憶があります。。
(行ったことはありませんが、その数年前に、
東京でのそういうツアーだかがニュースで話題になっていたのです)
また、昨年はちょうどミラノに用事で足を運んでいましたが、
美術館で女性の日の割引がありました。
まあ、日本の場合、商業的なサービスとしては、
普通の時でもレディースデーという名目で、
女性割引されるている機会は多いですね。
実際に、この時期に日本に帰国したときに、
Women's Day
と出ていたので、
おぉっ!日本でも女性の日がメジャーになりつつある!?
と思いきや、
割引に関するレディースデーの異名でした。。。
まあ、日本の場合、3月14日にホワイトデーがあるので、
女性へのプレゼント、という(商業的な)意味では、
このイベントが導入されるには、日付が近すぎるのでしょう。
・・・ということではなくて、
世界の女性の状況などについて考える日として、
日本でも、
特にフェミニズムの運動している人だけではなく、
一般の人にも広まるとよいですね~。
さて、今年の女性の日は、
イタリア人女性(20代~60代)数名と、
日本とイタリアの国際女性デーの様子、女性の状況などを
話し合ってみました。
日本の状況を話すために、色々リサーチしてみたのですが、
ウィキペディア日本語版の記述では、
女性差別に対して、男性差別に関する記述や例が多く記載されているのには、驚きました!
女性のみの割引のレディースデーを、差別だと言う人もいるのですね。。。
また、今、日本で増えてきている電車の女性専用車両も、論議をかもし出しているんですね。。。
(痴漢冤罪もひどい話だなぁと思いますが、
その前に痴漢の存在の多さのために、
こういう車両が導入されるようになったこと事態も問題かと・・・
稀なためか、他国のクイズ問題になるぐらいだそうですから)
婦人参政権導入時期についても話しましたが、
↑こちらでは、日本・イタリア共に1945年になっていますが、
注意書きにもあるように、データが正確ではないかもしれませんので、
もリンクしておきます。
ちなみに、イタリアでの婦人参政権導入は1946年とのことです。
今の時期に生きるわたしたちは、
日本だったら、20歳になって成人したら参政権も権利として与えられるということが、
当たり前になっていて、
男女を問わず、時としてその有り難味を感じないようになっているかもしれませんが、
データを見て、ここ最近になって婦人参政権が認められた国や、
まだ認められていない国の存在を知ると、
驚くと共に、やはり参加することの大切さを感じます。
(参政権、日本では権利ですが、義務の国もあって、
投票に参加しないと罰金・罰則を科せられる国もあります)
女性の日の話題とは別に・・・
やはり、3月11日の大震災から一年を前に、
イタリアでも新聞・雑誌やテレビで特集が組まれていて、
それを見たという人もいましたが、
こちらをみんなと一緒に見ました↓
ひなまつりのものと一緒にAさんが送ってくださった雑誌です。
前述のように、こちらでも色々なところで特集はされていますが、
日本の雑誌ということで、日本での視点を知ったり、丸々一冊その特集であるということは、
やはり貴重です。
今年の女性の日、
パーティーで楽しく歓談するというより、
重めのテーマをみんなで話しましたが、
本来の意味を考えて、充実した話ができたなぁと思います。
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