被災から2年後のラクイラとイタリアの今・・・
2年前に書いたイタリア・アブルッツォ州のラクイラの大地震の記事を見返したので、
その日付は記憶に新しく、
日本の被災地の様子や被災地の様子を見たり、思うたびに、
ラクイラ(L‘Aquila)はどうなったのだろうか・・・
と思っていました。
日本の大災害の報道や映像に大きな衝撃を受けていましたが、
実際のところ、生涯の中で何度ぐらい地震を感じたことがあるのかと問えば、
わたしがちょっと聞いてみた範囲では、
50-60代ぐらいで、2-5度、
10-20代ぐらいだと、1度もないという人も多いようです。
(在住地、育ったところにもよると思いますが)
避難訓練のようなものもないですし、
本当に起こった際には、パニックになるのも理解できるかと。
ラクイラの大地震で亡くなった309人を追悼し、
約2万人の人が松明を灯して、
町中・・・というより、残っている町中を列をなして歩きました。
その際に、行列では、ラクイラの町の旗と
お見舞いとしてかなりの義捐金を送った日本の国旗も掲げられたとのこと。
これは、今、大変な状況にある日本と日本人への共感の表明でしょう。
ということが、時々とりあげていたので、
気になっていたところですが、
この部分はまだまだで、取り組む必要があります・・・
みたいなことを現地の映像を見せながら、
記者がコメントする・・・
まだ瓦礫が山になっていて、
壊れた建物もそのままのところが多く、
旧市街も朽ちていて、
住民は家の中に引きこもっていることが多く・・・
こんなに、復興していません!
テレビ番組に出演して、
政府に、首相に感謝しよう!
ホテルに無償で滞在して、無償で食べたいだけ!
実は、女性は被災者ではないということが発覚。
当初サルデーニャ島が開催地だったのを、
地震が起こったラクイラの状況を他国の首脳陣にも見てもらおう!と、
急遽、ラクイラを開催地に変更し、
復興を約束しよう!と、住民に誓っていた姿は???
今、旬なイタリアの大きなニュース・問題に触れますと、
シチリアの南にあるランペドゥーザ島に続々と押し寄せている、
という問題。
メディアでかなり取り上げられていたようですが、
今の状況からすると、海外の問題としては、
せいぜい、リビア、シリア、コートジボアールのニュースを取り上げるので
いっぱいいっぱいでしょうね。
ランペドゥーザ島には、
頻繁にアフリカからボートピープルの人がたどり着きますが、
先週の時点では、約6000人と言っていたのが、
今朝のニュースでは、
人道支援のための一時的滞在許可証を2万人に発行するとのこと。
アフリカから近いイタリアに上陸した後、
家族や親戚、友人、知人などがいるフランスなどに到達するのが目的の人も多いですが、
イタリアですでに働くそれらの人を頼る人もいるでしょう。
アブルッツォ以外の全州に振り分けられ、
各地域で用意された避難所に滞在することになります。
今日も話題になっていますが、
約300人乗っていたのに、
約250人は行方不明・・・と、
装備もしっかりしていない、人数に対しては小さい船なので、
海を渡っている最中、どこかで波にのまれてしまう人も。
イタリアにいる家族がボートに乗っている家族と、
携帯電話で通話している最中にいきなり声が聞こえなくなり、
シチリアの救急隊に探してくれとSOSに連絡したというような話題も、
数日前に出ていました。
と思ったら、
ハリウッド俳優のジョージ・クルーニーと、
その現在の恋人で、イタリア人モデル(女優?)のエリザベッタ・カナリスが、
証人として、裁判に出廷(予定?)。。。
こうゴシップ的な話題(しかも他国だし)の方が国民の前に出しやすいし、
また、一般の日本人はイタリアのTVに出ている人の名前を聞いても、
さっぱり?ということも多いでしょうけど、
きっと今回は、日本人にも知られているジョー二・クルーニーの名が挙がったので、
関心を持ちやすいだろう!
という配慮なのでしょうか??
イタリアの新聞に出るより2-3日先でした。
こちらの方が1-2日発表が早いということもよくあることです。
海外のメディアは、その当事者となっている国の国民の目に入る配慮などを、
あまり考えることなく表現することができることもあるし、
同じ事実でも、立場や観点が異なれば、表現の仕方もだいぶ異なる、ということ。
人の考え方や対応もだいぶ異なるものだということです。
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