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jacquelinege

イタリアで、「微妙な味」を食べ歩き!?




これ、数年前にもらった本ですが、ちょっと売られ方が面白かったのでご紹介。


イタリアで出版され、ツーリスト用に各種言語に訳されたバージョン違いがあるそうですが、
友だちが見つけたのは、ジェノヴァの西側に位置するサヴォーナの大型スーパーiper coop
(コープの大きいバージョン)。
おおよそ、日本人ツーリストがたくさん訪れるとは思われない場所なので、
他の言語のものはそこそこ売れていたけど、
日本語バージョンは山のように売れ残っていたらしいです。。。



しかも、そのためか、他の言語のものは、
普通の値段、1冊いくらの表示だけど、
日本語バージョンは、なんと、量り売り!!!
1kg何ユーロという表示。。。


本の量り売りっていうだけでも、かなり変わっていますが、
この値段も、かなりの破格なんですよ、これがっ!!!


元々の値段は、1冊12.000リラ(約7.75ユーロ=約1302円)(1ユーロ=約168円)が、
1kg5ユーロで、この本の重さは0.160kg。

なんと、1冊0.83ユーロ(約139円)!!!!!

ちょっと、笑っちゃうぐらい安いんですけどー。ははははは・・・・・・


友だちも、あまりの安さに数冊まとめ買いして、人にプレゼントするぐらい。


イタリアの全国共通の国民的料理名とその説明から、
各地域の郷土料理、パスタ・ワイン・フォルマッジョ(チーズ)
・プロシュート(ハム類)などの種類、レシピ、
ちょっとしたイタリア語会話や文法の説明などが載っています。



しかし、こういう本は、最初から読んでも、
知らない料理や食品の名前など、そう簡単に一度に覚えられるわけでもないので、
料理辞典的に使用した方がよいかなと思いますねー。



そんなわけで、全部は読んでいませんが、パラパラとめくりながら目を通していて、
ひとつ訳し方で気になった点がありました。



料理や食品の説明なんですが、

「~で、微妙な味。」

って表現がけっこう使われているんですよね。


微妙な味・・・って、美味しいんだか、まずいんだか、微妙な味ってこと??? (爆)

翻訳者は、日本の方なんですけどね。。。(^^;;;;;


・・たぶんね、「繊細な味」「デリケートな味」とか言いたかったのでは?
と想像していたのですが、実際のところはどうなんでしょうか?



以下に、その例を載せますので、みなさんも、一緒に検証してくださ~い!



-ヴェネト地方-

Risi e bisi(リージ エ ビージ):
第一皿。米とえんどう豆の濃いスープ。味わい深いが微妙な味。

→ 「味わい深い」というポジティブな表現のあと、逆説の「が」が来て、
「微妙な味」ということは、濃いスープなだけに、やはり微妙なんでしょうか?



-トレンティーノ・アルトアディジェ地方-

Strangolapreti(ストランゴラプレーティ):
第一皿。パンとほうれん草のニョッキに、ふつう、サルビア(香草)で香りをつけた
溶かしバターを絡めて味付けたもの。微妙な味。

→ サルビアなど香草を使っているだけに、人によって好みが分かれるということなんでしょうか?



-ロンバルディア地方-

Risotto alla certosina(リゾット アッラ チェルトジーナ):
第一皿。かえる、えび、きのこ、えんどう豆の入ったリゾット。とても微妙な味。

→ 「かえる」って! やはり、「かえる」が入ってるだけに、微妙なんでしょうか?
  でも、かえるってどんな味なのかしら?わたしの想像では、ウサギみたいに、ちょっと鶏肉っぽ
  いのかねー???思うのですが(ちなみに、ヘビやワニも、鶏肉っぽいの???と想像してる
  のですが)、食べたことある方、感想をお知らせくださ~い!



そして、われらが
-リグーリア地方-

Pansotti al pesto di noci(パンソッティ アル ペスト ディ ノーチ):
第一皿。野菜とリコッタチーズを詰めた卵入りパスタを、
くるみ、生クリーム、オリーブオイル、チーズで作ったソースで味付けたもの。
微妙な味。

→ この類のものは地元料理なだけに食べたことありますが、この「微妙な味」の意味は
  理解しにくいなー。ソースはちょっとこってり系かな~と思いますが、
  わたし的にはくるみのソースって美味しくて好きですよ。
  でも、「繊細」っていうのとも、ちょっと違うような気がするけど。。。




国民的料理にも「微妙な味」が!

Maccheroni/pasta ai Quattro formaggi(マッケローニ/パスタ アイ クワットロ フォルマッジ):
第一皿。パルメザンチーズ、ゴルゴンゾーラ、モッツァレッラチーズ、
フォンティーナの4種類のチーズにバターを加えて、パスタに絡めたもの。
クリーミーで微妙な味。

→ ゴルゴンゾーラのようなちょっとクセのあるチーズが入っているから、微妙なのか?



Gnocchi alla bava(ニョッキ アッラ バーヴァ):
第一皿。じゃがいもで作る小さな団子状のものをニョッキと呼ぶが、
これをFonduta(フォンドゥータ:フォンティーナチーズを溶かして作るクリーム)で味付けしたもの。微妙な味で、ピエモンテ地方がおすすめ。

→ フォンティーナ、それほどにおいの強い方ではないと思うけど、たしかに、時々、においは
  するなー。そういうことで、「微妙な味」なのかしら?



Filetto al pepe verde(フィレット アル ペーペ  ヴェルデ):
第二皿。去勢牛のフィレ肉をバターで焼き、生クリーム、ブランディー、マスタード、
グリーンペパーで作るソースで仕上げたもの。味は微妙で香り高い。

→ これ、この説明を読む限りでは、けっこう美味しそうなんですけどー。
  ソースの材料から、色々な味がミックスされているのかな?と思いますが、この「微妙」って。。。




ワインにも「微妙な味」?

Colli Albani(コッリ アルバーニ):
ラツィオ地方。辛口の白ワイン。フルーティーで微妙な味。


Colli Lanuvini(コッリ ラヌヴィーニ):
ラツィオ地方。辛口の白ワインで微妙な味。


Colli del Trasimeno(コッリ デル トラシメーノ):
ウンブリア地方。白ワイン(なめらかで微妙な味)、赤ワイン(辛口でなめらかな味)がある。


Frascati(フラスカーティ):
ラツィオ地方。辛口の白ワインで微妙な味。甘口のスパークリングワインもある(Cannnellino)。


Greco di Tufo(グレーコ ディ トゥーフォ):
カンパーニア地方。辛口の白ワインで微妙な味。スパークリングワインもある。


Locorotondo(ロコロトンド):
プーリア地方。辛口の白ワインで微妙な味。スパークリングワインもある。


Moscato(モスカート):
多数の地方。デザート向きの甘口白ワインで、微妙な味。スパークリングワイン、
高アルコール度のリキュールに近いタイプもある。

→ 以上、「微妙な味」のワイン群の中で、わたしが知っているのは、最後のモスカートだけです。
  モスカートに関しては、「繊細な味」というのが合っていると思いますが・・・。
  こう見ると、「辛口の白ワイン」には「微妙な味」が多いらしい。。。



いいかげん、めんどうくさくなってきましたが、もう少し・・・
チーズの「微妙な味」

Burrata(ブッラータ):
プーリア、カンパーニア地方。牛乳から製造。生チーズ。
表面は白くなめらかで、中に、バターもしくは、モッツァレッラ・チーズと生クリームを
混ぜたものが入っている。味は、甘口かつ微妙でみずみずしい。

→ これも、説明からすると、なんか美味しそうですよ!?



Mozzarella di bufala(モッツァレッラ ディ ブファラ):
カンパーニア地方。生チーズでやわらかく弾力がある。白く、丸い。
味は、微妙で軽い酸味がある。水牛のものは乳牛のものよりもやわらかく味わい深い。

→ うーん、やっぱり「微妙」の使い方、日本語としてはいまいち違う???



こーんなに、「微妙な味」が出てきたので、こうしてリストにしてみてちょっと驚いていますが、
反対に、「微妙(な)」を和伊辞典で調べてみると、

delicato、sottile

と、出ています。




でも、もし、現代日本語で使われている「微妙な味」という意味で、
本当に書かれているとしたら、



この本、かなりチャレンジャーだと思います。。。(^^;;;;;;
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jacquelinege
Posted byjacquelinege

Comments 8

There are no comments yet.

gellius  

No title

あたくしが”微妙な味”と言う時は、おいしくない時だな(笑)
でも、この人本なのに使いすぎ!
食べ物の本書くくらいなら、もっと表現豊かに書いて欲しいですよねぇ。

2007/07/27 (Fri) 06:48

きっこ  

No title

逆説(。。だけど)のあとに「微妙な味」と書いてあったら訳者の好みではないという意味にしか取れないかな。つか訳者が自分の好みを入れてどうする、と思うけど。

かえるはこの辺でも食べますよ。私は食べたことあるけどね、鶏肉みたいよ。カルネビアンコですよ。

そうそう、昨日も夫が「~~~,NE」と話してたので思わず噴出しちゃった!夫が「Signorina,dove vai,ne?」と言ったので。ちなみにシニョリーナはアタクシのことです(爆)
アタクシはもうシニョリーナではございませんけどね(爆)

ナポリのほうでは「vero?」とか「no?」の意味だけではなく、話者から相手への喚起のためにも使うとのことです。

2007/07/27 (Fri) 23:26

Yukako  

No title

(>ε<) プッ!もろに直訳でしょ。
それにしても微妙な味、登場しすぎっ!

サヴォーナのiper coopは3回ほど行ったことがあります。日本語の本があったなんてビックリ~!

確かにくるみのソースはコッテリだよねぇ。微妙なお味ですか...

2007/07/28 (Sat) 01:00

Jacqueline_ge  

No title

gelliusさん!そう、普通は「微妙な味」と言ったら、美味しくないんですよね~。でも、料理の紹介の本で「美味しくない」とはっきり書かないまでも、そういう意味で「微妙な」を使っているとしたら、それはどうなの!?と思いますよね~。

2007/07/31 (Tue) 00:49

Jacqueline_ge  

No title

きっこさん!そうなんですよ~、ただ「微妙な味」だけだったら、訳す日本語間違ったのかね?とも思われるのですが、この「~だが微妙な味」っていう表現がくせものなんですよね。翻訳者の人の好みでなければ、もともとの筆者(イタリア人?)がそういう表現を使ったてたんでしょうかね~?それにしても、おかしいです。

カエルはやはり鶏肉のような感じなんでね!それなら、微妙でないような気もしますが。でも食べる前に、「カエルです」と言われたり、見た目がそのままだったら、ちょっと勇気がいりますかね~。カエルキャラはけっこう好きなんですけどね~(笑)(おたまじゃくし飼ってたぐらいだから 笑 でも、おたまじゃくしは食べたら、ナメコみたいでしょかね~ ヒーッ!)

「Signorina,dove vai,ne?」って、「お嬢さん、どこ行くんだね?」
と、ほとんど日本語と同様の使い方ですね!

2007/07/31 (Tue) 01:01

Jacqueline_ge  

No title

Yukakoさん!もとは「delicato」などで描写されていたのでしょうかね~? 「微妙な」の使い方について、もしかして年輩の人、もしくは、もう少し昔は違う使い方していたのかな?とも思い、日本を出て30年近い方に聞いてみたんですけど、やはりわたしと同じ見解でしたねー。

くるみのソース、美味しいと思いますけどね~。リグーリア料理なので擁護しておきます(笑)パックに入って販売されているものとか、お土産用にもよいかもしれませんね。ペストは日本でも売っていますが(市販のものは手作りのものと味がかなり異なりますけど)、クルミのソースはあまり、日本では聞かないですかね~? でも、元の本はイタリア人が書いたのでは?と思いますが。

2007/07/31 (Tue) 01:13

tammys04  

No title

えー、でもこれちょっとひどすぎますよね~。
と、正面切って訳者にケンカ売ってる?でもどなたが訳したか知らないし、えへ。
確かに味の表現ってとても難しいし、美味しい、まずいだけでは読んだ人に伝わらないからもっと複雑な表現を使うと思いますが、といって「微妙」を繰り返すのはどうかと思うし、みなさん仰るように「微妙な味」はまずい時のネガティブ語ですよね。
私はくるみのソースもバターセージ(トスカーナの有名なプリモでもあります)もよくよく知っておりますが、デリケートではあっても、決して「微妙」ではないですね。
原書を読みたいですね^^

2007/07/31 (Tue) 03:31

Jacqueline_ge  

No title

Tammyさん!ご訪問&コメントありがとうございます!

Tammyさんは、お仕事柄、お料理を表現する言葉には敏感ですね~。わたしも、載せるときにちょっと迷いましたが、さらっと流すつもりで書き始めたのですが、その後「微妙な味」と表現したのは何の料理だったのか、ちょっと見てみようと思ったら、2―3品かと思ってたのに、こんなにたくさん出てきてしまいました。。。非常にめんどうくさかったです。(@@;;;
セージとサルビアって近縁なんですね!お店で食べた、サルビアの葉のフリット、シンプルなのですがとーっても気に入ったので、自分でも作りたいなぁと思ったものです。バターセージはトスカーナ名物なんですか!美味しそうですね~。(^0^)Y

2007/08/03 (Fri) 01:29

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