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jacquelinege

国民的作家イタロ・カルヴィーノのリグーリア

先日、10月15日は、
20世紀イタリアの国民的作家イタロ・カルヴィーノ(1923年10月15日キューバ 生誕-1985年9月19日シエナ没)の誕生日でした。


彼の作品は日本語にもかなり翻訳されているので、
もしかして、日本のみなさんの中にも読んでいる方がいるかもしれませんね。


青少年に好まれる形態の作品が多く、
ファンタジーの要素が強いタイプの作家です。
イタリア語の文体的にもわりと分かりやすいという点も
若い年代層の読書の対象として選ばれるところです。


なので、外国人がイタリア語を学ぶ際にも、
言語で読むのにわりと適してはいるようですが、
どうもわたしの好みとはちょっと異なるため、
実は、個人的にはあまり進んで読む作家ではありませんでした。



が、


先日、図書館で偶然見つけたこの本!






おっ!リグーリアの風景の写真集なんだ~♪

と手に取ったのですが、


よくよく表紙を見ると、Italo Carvinoと書いてあります!


普通の写真集だったら、その場で見て棚に返却するところでしたが、
イタロ・カルヴィーノのコメント付きということで、
思わず借りることにしました!


しかし、これは、すでに絶版になっているそうで、
貴重な書物なので、貸し出しはするけど、
丁重に扱うように・・・ということでした。


わたしにとって、ちょっと前まで、
彼はトリノの人というイメージが強かったのですが、


実は、彼のお父さんはリグーリア人で、
彼はキューバで生まれましたが、
1926年、家族でイタリアに帰国した際、
遺産として受け継いだリグリーア州インペリア県サンレモにある、
庭園つきのヴィッラに引っ越してきて、
幼少期・少年期をトリノ大学に入学する20歳まで過ごしたとのことです。


そういう意味で、イタロ・カルヴィーノはリグーリアと縁が深い作家なのですね!






Camogli(カモーリ)






Portofino(ポルトフィーノ)







Vernazza(Cinque Terre)(ヴェルナッツァ-チンクエテッレ)



イタロ・カルヴィーノはこの本の中で、
ジェノヴァやリグーリアについて、下記のように描写しています。


Città che sembra chiusa, incapace di slanci, e poi reagisce sempre nel modo più diretto alle occasioni decisive

閉鎖的で、情熱に欠けるような町、そして、この町はここぞという機会にはいつもよりぴったりな反応を示す


Questa città che è difficile da capire, perché parla poco, ma certo non gira a vuoto.

分かりにくい町、だって少ししか表現しないから。でも、絶対空回りはしない。


Genova è così poco narcisista che della propria immagine non sa ne cura,.・・・ E così tutta la Liguria,

ジェノヴァは、町自身の(概観の)イメージにかまうことがないナルシストとまったく反対の存在だ。
そして、リグーリアすべてがこうなのである。



とても共感する文章だなぁと思いました。


ジェノヴァは、外から来る人にも飾った様子を見せない町で、
普段着姿をいつも見せていて、
それでこの町を分かってくれないなら、
もしくは、興味を持たないなら、べつにいいしー、

って雰囲気の町です、たしかに。^^


イタリアは土地ごとに町の様子が異なって、
一目惚れするような、「分かりやすい美」を放つ町もたくさんあります。


そういう美しさが分かりやすい町に行くと、

たしかに、わぁ!とい胸が高鳴るような感情を味わったりもするけど、





でも、ジェノヴァはそういう町ではないのね。



この町は、そういう表現の仕方はしないんだけど、

たどり着くと、どこか懐かしい感情を思い出させるような場所かな。







(イタロ・カルヴィーノ自身ではありません、たぶん。)








この10月、ジェノヴァ県の読書月間では、
リグーリア出身の作家としてイタロ・カルヴィーノが選定されているとのことで、

各図書館ではこうしてコーナーが設けられたり、
子供向け&大人向けに読み聞かせの会・読書会・講演会などが開催されています。



わたしも、この機会に、他の彼の作品も読んでみようかなぁ
という気になってきました~♪




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jacquelinege
Posted byjacquelinege

Comments 4

There are no comments yet.

ciaomami  

No title

共感できる文章に出会うと、その人のことが気になったりしますね
ブログの出会いもそんなものだと思います。。。
通りすがりの観光旅行ではリグーリアを知るのは難しい気がして来ました
ならばJacqueline_geさんに教えてもらうしかありませんねっ!
これからもヨロシクお願いしま~す♪^^

2009/10/19 (Mon) 20:08

regina  

No title

イタロ・カルビーノってリグーリアと深い関係があったなんて知らなかったです、勉強になりました<m(__)m>
カモーリ、素敵な街ですね(._.) φ メモメモ
もう少し日数があればジェノバまで足を延ばしたかったなぁ~
次回はリグーリア辺りへまた行きたくなってきました

2009/10/20 (Tue) 19:26

Jacqueline_ge  

No title

Mamiさん♪>共感できる文章に出会うと、その人のことが気になったりしますね
それは、ありますね!文章に表れる思考とか、美しい文体とか好みの文体を使う人の文章を見つけたときには、たまらない感激を受けたりしますね。^^わたしは特に「ことば」が好きなので。
文章だけではないと思いますが、それぞれ自分が特に大切に考えていることで共感できるということは、とても貴重な機会ですよね。

通りすがりの観光旅行でも、「百聞は一見にしかず」と言いますし、実際に自分の目で見て耳で聞いて肌で感じるのと、別の場所で情報だけつかむのではやはり感じ方が異なると思いますので、機会があったらぜひどうぞ♪(これは、リグーリアにかかわらずですけどね)
すべてを知り尽くすのは、たぶん住んでいる人でも、現地のイタリア人でも無理ですよ!(笑)

こちらこそ、末永くよろしくお願いします~^^

2009/10/23 (Fri) 01:16

Jacqueline_ge  

No title

Reginaさん♪イタロ・カルビーノの本などの作者紹介の文章などには、あまりリグーリアについて触れられてなかったような気がしたのですが…今度、手にとって確認してみましょう!

Reginaさんが前にジェノヴァやリグーリアにいらしたのは、どの季節だったのでしょうね?来たことがない季節っていうのもありですが、まあ、それぞれ、よい時期というのがあるでしょうから。
おススメは、やはり春・夏・秋の早い時期でしょうけど、まあシーズンオフはローコストになるのと空いているのがよいでしょうかね。
あと、そこでの目的にもよりますよね。
やはりReginaさんの場合はお花の時期でしょうか?

2009/10/23 (Fri) 01:23

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