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jacquelinege

「Mamma mia !」と間投詞いろいろ

前回の映画「Mamma mia !」つながりの話題です。


Mamma mia !(マンマ・ミーア!)

って、
イタリア語をかじっていない外国人にも
わりとよく知られているイタリア語のひとつかと思います。


驚きを表す

「うわぁ、なってこった!(なんていうことだ!)」

という表現なんですが、


わたしが日本でイタリア語を習っていたイタリア人の先生のひとり(パドヴァ周辺出身)は、

「『Mamma mia ! 』はねぇ、ちょっと古いんだよねー。

 言ったら、笑われちゃうかも。」

と言っていたので、


そうなのかな?と思っていたのですが、

色々なイタリア人に聞いてみると、
人によって、見解が異なるみたい。


「そんなことないよ。」

と言う人もいます。

地域差もあるのかもしれません。


まあ、わたしが気が付く範囲では、
たしかに、若いコが使っているのは聞いたことがないかな。



っていうか、イタリア人はこの驚きや不快を表現する間投詞に、
Parolaccia(パロラッチャ/きたない言葉、卑わいな言葉、ののしり)と呼ばれるスラングを使いすぎなので、
若いコはまず「Mamma mia !」とかあまり言わないね。


この機会に、パロラッチャ以外のイタリア語の間投詞をあげてみましょう。


accidenti(アッチデンティ):(驚き、不快感を表す)なんと:ちくしょう、ちえっ、くそっ

 - 日本にいる時に、「Mamma mia !」は古いと聞いたので、
   これをわりと使っていたのですが、人によってはこれも「パロラッチャだからよくないよ!」
   と言うので、(「これはパロラッチャではない」と言う人もいますが)わたしの中で却下されていきました。

    たしかに、辞書にあった後半の方の日本語訳を見ると、
    まあ、日本語でも、ご婦人が人前で使ったり、男性でも公的な場で使う言葉ではないですが、
    イタリア語では、パロラッチャに分類されたとしても、全然軽い方でしょう。


accipicchia(アッチピッキア):(親密語)=accidenti

 - これは、わたしの周りでは今のところたったひとりしか使ってないのですが、
    そのひとりは、南イタリアのバジリカータ州出身でフィレンツェ在住通算約10年のアンナ。
    彼女がよく使っていて、その新しい言葉に興味津々だったわたしも、
    他の人の前で使ってみたら、パロラッチャが通常になっている人からすると、
    「かわい過ぎて、笑っちゃうー、ハハハ」っていう言葉らしい。


caspita(カスピタ) :(驚き、不快感、強調を表す)うわぁ、おやまあ、これはまた:しまった:もちろん

 - これも、わたしの周りではあまり聞かなくて、60代のイタリア語の先生ぐらいかな。
   わたしがこの言葉を初めて耳にしたのは、映画「オータム・イン・ニューヨーク」のイタリア語吹き替え版。
この映画は、日本にいる時に新宿のミニシアターで英語オリジナルを観ましたが、
   ウィノナ・ライダーが演じる主人公は、「Wow !」が口癖なんですね。
   その「Wow !」が、イタリア語版では「caspita !」になっていました。

Perbacco(ペルバッコ) :(驚きや強調を表す)なんとまあ

 - これも、わたしの周りでは、前述の60代のイタリア語の先生ぐらいかな。
   まあ、聞いたことがないだけで、そのぐらいのご婦人で言葉遣いに気をつけている方は、
   使うのかしら?



Porca miseria !(ポルカ ミゼーリア) :ちくしょう、なんてこった

 - これは、ぎりぎりパロラッチャに入らない部類?
   わりと、「これはパロラッチャではない」という見解が多いようで、
   ご婦人でも使っている人はけっこういます。
   でも、「porco」は、豚「maiale(マイアーレ)」をちょっとおとしめた表現なので、
   ↑これを直訳すると「みじめなブタ」という意味で、
   日本人のわたしからするとちょっと微妙な気もします。

   
あっ、レストランなどで豚肉かどうか確かめるのに、

   「これは、porcoですか?」

   などとは聞かないように。。。

   怒らないとは思いますが、ちょっと滑稽で笑われてしまうかと。(^^;;;;;;

   maiale(マイアーレ) を使いましょう。

   (「豚肉」で「suino(スイノ)」でもOKです。)


   「porco」と「maiale」で言葉遊びした映画の台詞の例としては、
   ヴェネツィアを舞台とした2005年製作の「カサノバ」で、
   カサノバが女性の家を訪問した際に、お土産に生きている豚を連れて行くのですが、
   応対に出た女中が、女主人の言伝として、イタリア語吹き替え版では、

   「『maialeはいいけど、porcoは入れるな』と言っています。」

   というシーンがあります。

   porcoには、俗語で「不潔な人、卑わいな人、好色漢」の意味もあって、
   プレイボーイのカサノバを暗に指していて、どっとみんなが笑うところです。
   maialeにも、同様な意味がなくはないのですが、
どちらかというとporcoの方がその感が強いです。
   
   ちなみに、映画はハリウッド映画で、歴史的には突っ込みどころが満載のようですが、
   まあ、エンターテイメントとしてはよしというところでしょうか。
   その時代に、ヴェネツィアとライバルだったジェノヴァの大富豪も出てきたりして、
   ちょっとジェノヴァつながりもあり。

   


それから、多いのがキリスト教系の言葉。


Madonna ! (マドンナ) :(大きな驚きを示して)うわぁっ、なんと!

Oh Dio !(オッ、ディオ) (=oddio):(間投詞、またはその一部として、驚き、不快感、困惑などを表す)
                          なんと、うわぁ、くそ
Dio santo(ディオ サント)

Dio mio !(ディオ ミオ):おやおや、やれやれ、まあ

Santo cielo!(サント チェーロ):(驚き、失望を示して)おおなんたることか、おお神よ

Signore !(シニョーレ) :神様、おやまあ、たいへんだ 

・・・等


これらは、けっこうよく耳にする表現ですが、
使うトーンによって、パロラッチャになり得るとのこと。


例えば、こういうキリスト教系の言葉を、怒りがこもったトーンで発すると、
パロラッチャになるとのことで、
近くで敬虔な信者の人が聞いていたら、
気分を害して喧嘩になるかも・・・という見解がありました。

特に、キリスト教徒ではない人が言ったら、
余計に神への冒涜と取られる可能性が強くなるとのこと。

以前に、そういう冒涜の意味などはもちろん持たせず、

Madonna !をわりと使っていたのですが、

注意を受けて面倒くさいので、最近はあまり使っていません。(口に出しては)


その前は、この類の英語で Oh my God ! が口癖になってましたが、
イタリアだと、これはなんだか注意されないけど(笑)、
意識的にやめてみました。

(でも、とっさのアクシデントには「Oh my・・・」まで
 口をついて出てくるときはありますが。)



というわたしが、最近よく使っていて、
ほぼ口癖になっているのが、

Oops(ùps) :(英語/略式)しまった!おっと!あらら!(間違えたときなど驚きを表す)

イタリア語じゃないけど。

これは、オノマトペなんでしょうかね?

まあ、音だからいいんじゃないか、ということで。


ところで、これを使うイタリア人を見ていると、
わざと、言ってはいけないことや、口を滑らせてはいけないことを口にした後、

Oops!」

と口を手で押さえて、

「今の発言は、ちょっと口が滑っただけよ~」

見せかけるような技を使う人が多いかな。


英語圏でも、そうなの? 
それとも、これはイタリア人特有なのかしら?


わたしのは、別にそういう意味合いはありませんが。




↑こうして、対訳を見てみると、
ホント、日本語って害のない間投詞ばかりですね。
一部、まあ元をつきつめると汚い言葉、お上品ではない言葉もありますが。




中学時代の国語の先生で、この日本語の間投詞の貧困さ?(少なさ)を指摘して、

オリジナルの間投詞を作ろう/使おう!

という方がいらっしゃいました。


彼はその当時、新任でまだ24歳ぐらいでしたが、
そのオリジナル間投詞語録としては、
驚きの度合いが低い順から、

ヒエーザン!」(←比叡山から)

ガガーリン!」(←ソビエトの宇宙飛行士で、1961年に人類初の宇宙飛行を成功させたガガーリンから)


・・・ともうひとつが、ちょっと思い出せないのですが、
麻雀でなかなかでないような技?の名称でした。

検索して、ピンとくるような名称があるか見てみましたが、
見つかりませんでした。。。


先生、まだこれらを使っているのかしら?






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jacquelinege
Posted byjacquelinege

Comments 11

There are no comments yet.

cas**lanca*8*0  

No title

へぇ~おもしろいですねー。
イタリア語は間投詞がおおいんですね。日本語は擬音が良く使われていますがイタリア語にはほとんどないとききました。

こういう言葉も感情を伝えるのに、結構重要だったりしますからね。
すごい勉強家なんですね。
今日は感心感心のぽちぽちです(←何様だ?)

2009/08/18 (Tue) 10:20

まなか  

No title

とても興味深くて面白いですね(*^^*)
そういえば、フランス人の先生が
よく"ウップス"って言ってました(オップスと同義)
あとオー、ラ、ラとか…
日本だと江戸弁が面白いかも。

言葉の面白さに、ポチッ★

2009/08/18 (Tue) 10:27

cadeltomo  

No title

懐かしいです~
レストランなんかで働いてると、bestemmiareすることが多いから、まだまだ沢山パロラッチャでてきますよ!言いたくてうずうずしますけど、人様のブログなのでガマンです(笑

2009/08/19 (Wed) 00:05

Jacqueline_ge  

No title

cas**lanca*8*0さん♪イタリア語にも実際の音を表現した擬音語はあることはあるのですが(動物の鳴き声の違いとか、話すと面白がられますね。雄鶏はイタリア語では「キッキリッキー」なんです、笑)、音が出ない動きなどを表現した擬態語(「どんどん進む」の「どんどん」とか、「すいすい泳ぐ」の「すいすい」とか)みたいなものはなくて、副詞(擬態語も副詞の一種ですが)でその雰囲気を説明したり、動詞にそういう部分が含まれていたりしますね。だから、動詞の種類がかなり多いと思います。(例えば、「雨がザーザー降る」「雨がしとしと降る」とか、日本語では動詞は「降る」ですが、こちらでは降り方によって動詞が変ったりします)

辞書に出てこないその時々の流行言葉のような日本語の間投詞は、「ガーン」「ガビーン」「ガチョーン」とかありますよね(笑)

ぽちぽちありがとうございます!

2009/08/19 (Wed) 01:10

Jacqueline_ge  

No title

まなかさん♪はじめまして、ご訪問&コメントありがとうございます!
そうそう、フランス人、オー、ラ、ラって言いますね!
イタリア人でもたまに、あえてこれを使う人はいますよ。でも、よく冷やかす時とかに使っているかな。
フランス語にシフトする時には、ぜひ使いたいですね(笑)
あと、イタリア人の店員さんなどで商品やお釣りを渡すときに、フランス語の「ヴォワラ!」を使う人けっこういます。

江戸弁って、いわゆるべらんめぇ調って感じですか?
関西弁などと異なって、今東京にいてもなかなか耳にできないですよね?東京内でも地域差があるのかな?
かえって、江戸弁は耳にしないから、聞いたらすごく新鮮のような気がします。

ポチっありがとうございます!また、お気軽に遊びにいらしてくださいね(^^)

2009/08/19 (Wed) 01:19

Jacqueline_ge  

No title

cadeltomoさん♪日本のお店で働いていて「あっ、しまった!」っていう時に、イタリア語のパロラッチャが出てくるってことですか??だとしたら、たぶん周囲の人はよく分からないだろうから(まあ、雰囲気で伝わるかもしれないけど)、日本語で口走るより害が少ないかも(笑)

スイスで働くイタリア人の友人が、韓国人の同僚から日本語のそういう言葉のひとつとして「タコ!」を聞いたそうですが、イタリア語に比べるとカワイ過ぎて笑ってしまうそうです。

2009/08/19 (Wed) 01:27

福光潤  

No title

タイトル伊語の解説ありがごとうございます(*゜▽゜)ノ
語用トレンド→間投詞整理→オリジナル間投詞への流れがうまいですね。
コースタームービーのようなゾクゾク感を味わいました。

ところで、『The Godfather』のパート2か3を見ていたときに、イタリア語のシーンで「mamma mia」=「my mother」として使われていましたが、間投詞ではなく文字通りの意味では、普通に使われてるんでしょうか? それとも古い表現になるのかな?

2009/08/21 (Fri) 08:26

Jacqueline_ge  

No title

福光潤さん♪待ってました~!これは、福光さんいらっしゃると読んでいましたので^^

>語用トレンド→間投詞整理→オリジナル間投詞への流れがうまいですね。
コースタームービーのようなゾクゾク感を味わいました。

記事構成の分析をあげてのお褒めの言葉!これは素敵な賞賛ですね(笑)褒めていただいたからというわけではないですが、感想の書き方がかなりツボです~!^^座布団を! ちょうど、「褒め方研究」に関する記事を書こうと思っていたところで、ナイスなタイミングでしたね。

2009/08/22 (Sat) 00:00

Jacqueline_ge  

No title

福光さん、続きです。

ご質問の件ですが、「mamma mia」=「my mother」として使われていたとのことですが、そのシーンを見ないと誤訳かどうかはっきりは確認できませんが、通常のイタリア語の並びだと「my mum/mummy」=「mia mamma」なのですが、南イタリアの方では所有代名詞と名詞の位置を逆転させた言い方が(ex.mamma mia)慣習として残っているそうです。ルーマニア人の知人でナポリ周辺出身のご主人がいる人が、そういう言い方をしていて、「ご主人が南の人だからね。」と言われているのを聞いたことがあります。ゴッドファーザーの登場人物もシチリア出身のファミリーということで、そういう言い方をしていたのではと思います。
ちなみに、「mamma」はくだけた言い方で、「私の母」と言いたい場合は「mia madre」になります。

2009/08/22 (Sat) 00:01

Jacqueline_ge  

No title

詳しいお答えありがとう!
確認してみるとナポリ人でしたよ。
さらなる疑問などを下記ページに動画とともに記したので、ご覧ください。
動画は著作権法に抵触するので、パスワードかけて個人通信扱いにしました。

http://title-eigo.com/Main/Jacqueline
パスワード:****

「私の母」=「mia madre」、覚えておきますね!

2009/8/24(月) 午前 9:05 [ 福光潤 ]

*いただいたコメントをコピペしました。
(パスワードのヒント、消したので)

2009/08/25 (Tue) 00:47

Jacqueline_ge  

No title

福光潤さん♪リンクの方にいただいた質問への回答に対するお返事、読ませていただきました。
タイトル英語で取り上げらる際には、楽しみにしていますね!

2009/09/05 (Sat) 00:32

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