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jacquelinege

スズキって…

以前に山の方にあるレストランで、
branzino(ブランズィーノ)のcartoccio(カルトッチョ/アルミホイルやクッキングペーパーなどに魚やパスタなどを包んで調理した料理)を食べた時のことですが、まだその日本語名を知らなかったわたしは、早速、その場で辞書を引いてみました。



わたし「ブランズィーノって、日本語で(魚の)“スズキ”だ!」


友人アレ「なにっ!バイクの“スズキ”と同じなの!? 
“スズキ”だけに、海からこんな山の方までとばして来たんだろうねー、ha ha ha…」

一同 (笑)



車・バイク好きのみならず、
一般的にイタリア人にはかなり日本の自動車・バイクメーカーの社名は浸透しています。
この友人は、バイクはともかく車好きなので、この名前の一致がけっこう気に入った様子。




ということで、わたし、すかさず「ブランズィーノ=スズキ」を持ちネタにすることにしました!(笑)




ところで、少し前にとある食事会で、60-70代ぐらいのシニョーラ(ご婦人)と隣の席になりました。
彼女は刺繍の先生で、とっても感じがよく、人懐っこい方で、わたしにも色々話しかけてきました。


この日はお魚尽くしのディナーでしたが、前菜・プリモと続き、セコンド(メインディッシュ)の段で、見た目には何の魚か断定できなかったわたしたちは「何のお魚でしょうね~?」と言い合っていました。



すると、このシニョーラが

「ブランズィーノじゃないかしら?」

とおっしゃるので、



わたし、すかさず

「あぁ、ブランズィーノって日本語で“スズキ”って言うんですよ~、
あのバイクや車の“スズキ”と同じ…」


と言いましたよ!  待ってました、とばかりに(笑)



しかーし、シニョーラは

「あぁ、“スズーキ”って、“マダム・バラフライ”のコンパーニョ
(compagno/パートナー、仲間、連れ)の名前よね!?」



わたし、思わず

「・・・・・・(えっ!? マダム・バタフライって、アメリカ人の愛人だったのでは??? 
 日本人のパートナーもいたの???)」 



反応のはっきりしないわたしにシニョーラは再び、

「ねぇ、そうよね!?」

と畳み掛けるところで、



イタリア人のプッチーニ作のオペラであるとはいえ、日本を舞台にしているので、
「いえ、知りません…」とも言いにくく、

「そうですねー ははは・・・」

と引きつりぎみの笑みを浮かべつつ、曖昧な返事をしてしまいました。。。



シニョーラは、幸いなことにわたしが知っていようがいまいが追求はしませんでしたが、

「“マダム・バタフライ”って本当にいいわよね~。あなた観たことある?」

と尋ねられました。


「いえ、まだ…」

これ以上適当なことを言うと内容に関しては話せないので正直にそう言うと、



「とーってもいいわよぉ。わたし、聞きながら涙が出ましたよ。
 機会があったら観るといいですよ。」

と、シニョーラは瞳をウルウルさせながら、語られました。





・・・“スズキ”の名が、そんなふうに知られているとは、思いもよらない晩でした。。。



後日、蝶々夫人について調べてみたら、

スズキ:蝶々夫人の下女

とのことでした。。。





オペラに詳しい方、この役、どうなんでしょうかねー??? (^^:::
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jacquelinege
Posted byjacquelinege

Comments 5

There are no comments yet.

きっこ  

No title

オペラはじゃんじぇ~~~ん詳しくありません。でもプッチーニの生家があるトスカーナのラーゴ・ディ・プッチーニで行われる野外オペラに行って見たよん。コンパーニョというのは結構広い範囲で使われるけど、大抵、パートナーを表すよね。他には仲間だったり、学友だったり。でも特にお年寄りの方はお手伝いさんのことをコンパーニョと呼んだりしますよ、だから下女でいいんだと思う。要はバダンテとかコルフとか、要は住み込みのお手伝いさんのこと。
このシニョーラ、オペラ好きなのね。一般人でなかなか話題についていける人はいないよね(汗)

2007/06/14 (Thu) 00:07

Jacqueline_ge  

No title

きっこさん、こんにちは~。プッチーニはトスカーナ出身なんですね~! でも、その頃は今と話し方も違って、ハヒフヘホ訛りじゃなかったのかしら?(笑)

>特にお年寄りの方はお手伝いさんのことをコンパーニョと呼んだりします
へーーー、これは初耳でした!周囲で耳にするのは、その人によって「うち(わたし)のシニョーラ」「うち(わたし)のラガッツァ」って呼んでいる人が多いような気がします。辞書では学べない用法ですね!

ところで、辞書のブランズィーノのところに(ヴェーネト)って書いてあるんですけど、イタリアではブランズィーノはヴェネト辺りでよく獲れる魚なんですかね~??? 淡白な味ですが、よく売っているのを目にしますね。きっこさん、お魚料理しますか???

2007/06/14 (Thu) 00:35

きっこ  

No title

jacquelineちゃま。夫が帰ってきたので聞いたら「やっぱ一般的にコンパーニョって言えばパートナーだけど、お年よりはバダンテ(お世話係)のことをそういう人、多いかも」と言ってましたよん。このシニョーラはきっとその意味で言ったのかも?しれないねぇ。
でも大抵は「シニョーラ」とか「ラガッツァ」「ドンナ」とかが多いよねぇ。

そうそう、ブランズィーノってベネトで良く見ます。名前は、ちなみに夫の方ではspigolaって言いますね。私は魚大好きなのですが、夫はえりごのみするんです(怒)なので、1週間に1度料理すればいいほうかもしれない。jacquelineちゃん、お魚が好きなのね~

2007/06/14 (Thu) 06:39

tammys04  

No title

わおー、そんな会話がSIGNORAとされていたなんて。
はい、スズキは下女の名前です。私もオペラの通訳をするようになってからお年寄りたちに「スズキ」って知ってる?と聞かれたことがあり、「は?何のスズキですか?」と答えた事があります。また生徒さんの中に鈴木さんがいた時も「あー、マダムバタフライ♪」と喜ばれたり。イタリア人のご夫人(とりわけお年寄り)ってその専門じゃなくともオペラの事、絵画の事、なんでもよくご存知ですよね。
こちらを先に読んでから自分のブログ書けばよかった~。
魚のスズキはフィレンツェではbranzinoで売られている方がspigolaより多いと思います。

2008/01/17 (Thu) 17:56

Jacqueline_ge  

No title

Tammyさん♪ オペラの通訳もされてるんですね!すごいな~。
Tammyさんの周囲では、「スズキ→マダムバタフライ」という思考に至る方が多いんですね!わたしの周囲では、このシニョーラに出会うまでは、「スズキ→バイク/車」だったので、それならたいていの人は分かるのでは!と思ってたんですけど(笑)、この方のおかげで勉強になりました~。

わたしもbranzinoの方しかほとんど聞きませんねー。スズキって、淡白ですよね。同じ淡白さでも、タラなどより地味な魚って印象があります。自分で調理したことはありませんが、しっかりした味付けで食べたいかな~と思いました。

2008/01/18 (Fri) 00:21

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