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お年寄りorお子さま連れor妊婦さん?

タイトルから、なんとなく話題は想像されるかと思いますが、

今回は公共機関などで席を譲る場合の優先順位について、

みなさんの意見を聞いてみたいと思いました。



わたしは、イタリアでも電車やバスその他の公共機関をよく利用していますが、
先日、こんなことがありました。



始点のバス停から乗ったわたしは、
座席に座って、書き物をしていました。


バスが出発してしばらくすると、
いくつめかのバス停で2-3歳ぐらいのお子さんを2人連れた
イタリア人のお母さんが乗ってきました。


わたしは、もういくつかで降りるところに着くから・・・
と、その時点ではまだ座っていました。


しばらくして、わたしの降りる1つ前のバス停で、
白髪のおじいさんが乗ってきました。
年の頃、70-80歳ぐらいでしょうか。


次がわたしの降りるバス停ということもありましたが、
すぐに立ち上がりました。


おじいさんの顔が、かすかにニコッとしたように見えました。


わたしは、特に誰に・・・とも言いませんでしたが、
おじいさんが座るものだと思っていました。







が! その時、さっと素早い動きで、
イタリアンマンマがふたりの子どもを
わたしが座っていた席に座らせました。



と同時に、おじいさんの顔から
シューーーーっと笑顔が消えていくのを見たように思いました。。。



そんなときに、

以前に3人の子どもがいる年上の従姉と話をしていた中で、
やはり公共機関に子どもたちと乗る際の話題がでて、


「子ども連れになると、どうしてもずうずうしくならないと

やっていけないところがあるのよ。。。」


と、彼女が言っていたのを思い出しました。



わたしの知る限りでは、
小さいお子さんがいらっしゃるお母さんたちも
このブログを読んでくださっていますので、
あえて付け加えますが、
もちろん、ここでは
「お子さん連れの人がみんなそうだ」
と言っているわけではありませんので、誤解のないように。。。



わたしは、おじいさんやお子さん連れのお母さんの行く先を
もちろん知りませんでした。


もしかして、おじいさんは最後に乗ってきたけど、
すぐに降りたかもしれませんし、
反対にお子さま連れのお母さんの方がすぐに降りて、
おじいさんはその後座ったかもしれません。




一般的に、イタリアはお年寄りやお子さま連れに人は親切だ・・・
とよく耳にしますが、

例えば、そういう対象の人が複数重なった場合は、
どう対処すべきなんでしょうかねー???



周囲の人、数人に聞いてみたところ、

とりあえず席を譲って、あとは当人どうしの判断に任せておけば?

という意見が多いようですが。




そして、今回のケースには、妊婦さんは現れませんでしたが、
その場にそういう対象の人もいたらどうなんでしょうかね?



こういう話題になると、

日本の妊婦さんの中には、なかなか気付いてもらえなかったり、
すでにお腹も大きのにも関わらず誰も席を譲ってくれなかった・・・
という意見を耳にしたことがあります。


たしかに、初期の人で、お腹も目立たなければ、
周囲の人は気付きにくいのかもしれません。

そういうこともあって、

日本では最近、

「お腹に赤ちゃんがいます」

というような文がイラストとともに書かれたタグを配布して、
それをバックなどにつけて、周囲の人に理解してもらえるように・・・
というキャンペーンなどが行われていますね。



実際に、↑このタグをつけるような立場になると、
見知らぬ通りすがりの人にまで、
自分の状態をこうしてアピールするのはちょっと・・・
と感じている人も少なくはないのかもしれません。


もしかして、自分がその立場だったら、
わたしもそう感じるのかもしれません。



ただ、周囲の人にしてみたら、

場合によっては、

妊婦さんかな?

って思うけど、席を譲ろうとして、
もし妊婦さんではなかったら気を悪くさせそうだし・・・

と躊躇させる場合もあるかもしれませんね。



実際には、席を譲るような場面で、
妊婦さんか否か判断に困った・・・という経験はありませんが、

久しぶりに会った友人から何も聞いてなかったものの、
見た感じは、妊婦さん?って思ったことがあります。


結局、本人から言い出す気配がなかったので
そのことには触れなかったのですが、

他の全く関係ない人がためらうことなく、

「おめでたですかー? 何ヶ月ですかー?」

と尋ねて、話がそういう方向に行ったので、
確認することができました。。。





ところで、わたしの周囲では、
公共機関に乗っている際に妊婦さんを見かけることは、
お年寄りやお子さん連れに比べて、圧倒的に少ないように思いますが、
一度こんなことがありました。




やはりバスの席に座って、本を読んでいるときのことです。


不意に誰かが、わたしの肩をトントンとたたきました。


顔を上げると、外国人らしい女性が自分のお腹を指差しながら、
片言のイタリア語で、


「バンビーノ、バンビーノ!(この場合は、「赤ちゃん、赤ちゃん」)


と、わたしに言いました。


あぁ、お腹に赤ちゃんがいるから、席を譲ってほしい・・・と
言いたいんだなぁ!


とわたしは解釈し、すぐに席を譲りました。


こういう人は、分かりやすいですね!




反対に、わたしのように上記のどれにも当てはまらず、
でも腰痛持ちで、状態によっては立っているのがツライというような人の場合は、
(違う症状で、見た目には分かりにくい人の場合も同様に当てはまりますが)
見た目には分かりにくいですね。。。






一般に電車やバスの公共機関、それもラッシュアワーなどだと、
だれもがあまり余裕がないものですが、
別の場面だと、けっこうイタリア人男性の中には
Cavaliere(カヴァリエーレ/女性に優しいナイト役)の人も見られます。


昔に比べると全員が全員ではないようですので、
年輩の男性の中には、その風潮を嘆く人も時々います。

これ、年輩の女性ではなく、

「年輩の男性が嘆く」というところがポイント!ですよ。




例えば、歯医者さんでの出来事ですが、

待合室の席が埋まっているときに、
お子さん連れのお母さんが入ってきたら、
サッと、立ち上がる男性が数人いたり、
(これは、お子さん連れということもありますが)


次回のアポイントを取るために、事務室に行ったら、
座っていた青年(大学生ぐらい)がサッと、わたしにイスを譲ったり・・・


前者の場合は、お子さん連れということもあるので理解しやすいですが、
後者の場面でわたしに席を譲ってくれたというのは、
当然の行為でもなかったので、

へーっ、と関心しました。




それと、電車で降りる際の場面で、
降車口がある場所と席のある車両はドアで区切られているのですが、
このドアのすべりが悪く、非常に重い場合があります。


普通に健康な成人だったら、まあ開けられますが、
両手に荷物を持っていたり、お子さん連れだったり、
非力なお年寄りだったりすると、けっこう困難な場合もあります。


ある時、すでに降車口の側にいる、
いま時の風貌の高校生ぐらい(15-16歳ぐらい)の2人の男のコが、
わたしが出ようとしている時にドアを開けました。

わたしは当然のように、


彼らはわたしと反対に中に入りたいんだな!


と思ったのですが、

そうではなく、わたしが出るために開けてくれたということが分かると、

ちょっと驚きました!


これが、30代-40代ぐらいの男性だったら、
まあ、そういう行動を普通にする人には会いますので、
そこまで驚かないのですが、
見た目も少年という感じのスキニーな、
しかも、今時な感じの男のコたちだったので、意外だったんです!


人は見た目だけで判断してはいけませんねー。






ただ、昔からのイタリア人男性の考えの中には、

女性は男性より、(身体的にも、経済的にも)弱い存在だから、
保護してあげなければ・・・

というものがあって、そうするというところがあるとも聞きます。




まあ、最近の若い人が、いちいち↑こういう風に考えて行動しているとは
思いませんけどね。。。







↓ぼちぼちマイペースで参加しています(笑)

ちょっとどころかかなり停滞気味ですか?

まあ、夏休みでみなさんPCに張り付いている人少ないということで。。。

応援してくださったら、うれしいです~!









あとですねー、今さらなんですけど、たぶん分かりにくいと思いますので・・・

お気に召しましたら&気が向きましたら、↓下の「傑作」ボタンっていうのを
押してやってくださいませませ。

(このブログシステム特有のポイントらしいです~)
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Posted byjacquelinege

Comments 11

There are no comments yet.

麻  

No title

こんにちは~!
んー、こういう場合難しいですね~。

2~3才の子どもを2人連れていたら、安全上(こちらの運転は特に)極力、座らせたいと思うのも無理はないかもしれません。
でも、私だったらたぶんそれでも白髪のおじいさんに先に座ってもらうようにしたかな…。(他の誰かが子どもに席を譲ってくれるのを期待しつつ。笑)

私も最近、似たような経験をしたので、そのうち記事にしようと思います!

2008/08/18 (Mon) 21:12

ジャコミーナ  

No title

難しいですよね、こういう判断って。特に外国だと。

うちは田舎で公共の乗り物に乗らないから、乗り物の席の譲り合いについては分からないんですけど、その他の場所(道路とか待合室とか)での私(妊婦)の経験ですと、こんな感じですねー。
妊婦とベビーカーを押したマンマ→マンマ優先
妊婦とおばあさん→原則おばあさん。おばあさんが遠慮すれば妊婦
妊婦とおじいさん→妊婦
ベビーカーを押したマンマとおばあさん→ケースバイケース
ベビーカーを押したマンマとおじいさん→マンマ

まぁ、私は妊婦だから絶対に座りたいとは思わないので、譲ってもらわなかったから不機嫌になるってことはまずないんですが。こういう私って、おばあちゃんになったとき、席を譲られて「年寄り扱いするな!」って怒るタイプなのかなぁと恐ろしい(^_^;)

前回のコメントの続き
大きな大仏(深田恭子の映画にも登場)とわりと有名な滝(ここの町長さんがとってもいい人)、ありますね。ってことは、お隣さんですね!!

2008/08/19 (Tue) 01:00

麻  

No title

Jacquelineさん、私も記事にしてみましたのでTBしてみたんですが、できたのかなあ…。

2008/08/19 (Tue) 17:43

mek*pos*  

No title

座りたい人が座りたいと意思表示ができるのがいいと思うけどね。

子供の場合は大人と違って支える力が無いから座らせてあげたいけど。

老人でも元気そうなら子供に譲った方がいいかな。
(子供がいるから偏ってしまうけどね)

妊婦かどうかも間違えると失礼だから、様子をみながらちょっとづつ伺っていくね。

2008/08/20 (Wed) 00:01

ちょこ  

No title

Jacquelineさんはじめまして(^^)
私は毎日電車を使っているのですが、車内にいる人の中では若い方なので、なるべく譲るようにしています
妊婦さんストラップ、あれは結構便利だと思います
まだ妊娠初期の方でお腹が目立っていない方などに譲るきっかけにもなりますしね
ある程度の年齢の子供連れの方は、1駅過ぎればおりる人も多いので、空いた席にその人たちが座れるように自分達は座らないということが多いですかね
もしそのような場合になったら迷いますね
私がその母親の立場だったら…子供達に譲りあいの大切さを知ってほしいので、おじいさんに座ってもらうかなぁ…
1つ席が空いて、3人が「どうぞどうぞ」と言っていると、それを見た他の人も席を譲るとかいう風になってくれるといいんですけどね
確かに譲るのは難しいですよね
譲ろうとしても、「いいのよ、いいのよ、大丈夫だからどうぞ座ってて」と言われることもありますが、「ありがとう」と言われるとうれしいですもんね

2008/08/20 (Wed) 01:20

ねこた  

No title

はじめまして。

いろんな意見があって勉強になります!(^_^)
個人的には
子供(2歳)だけ座らせると決まって子供が
『お母さんもすわってー』と言うので(空席ななくても)
こっちがきまり悪くなるので(笑)
子供だけ座るということはしないようにしてます。
自分は、子供が歩けるようになってからは
席が空いてなくても立っているのが平気になりましたが
だっこしなくてはならない小さい子供だと
座りたいものだと思います。(重いから)
だけど、確かに子供が乗り物で立っているっていうのは
不安定ではありますよね。




2008/08/20 (Wed) 09:18

Jacqueline_ge  

No title

麻さん♪こんにちは~。たしかに、小さいお子さんだとフラフラしてしまいそうですね。その町の道路にもよると思いますが、特にヨーロッパは石を組み合わせた石畳(って言わないか)のような道だと、ガタガタしますよね(ここはそうではないけど)。運転が荒い運転手さんもいるし。
でも、麻さんはおじいさん優先派…なんですね!

トラックバックの件ありがとうございます~。こちらへ麻さんの記事を掲載するには、↓の「トラックバックされた記事」っていうところの「?」をクリックしていただくと「ヘルプ」が出てきますので、そこにあるわたしのこの記事のURLをコピーして、麻さんのブログの記事の「トラックバック追加」のような欄に貼っていただくと、わたしの方へも表示されるのかな?と思いますが、お手数ですが、もしよかったら再度試してみてください~。もしダメでしたら、前の時のように、わたしの記事中に文中リンク入れさせていただきますね!

2008/08/21 (Thu) 21:16

Jacqueline_ge  

No title

ジャコミーナさん♪体験談をありがとうございます~!

妊婦さんがベビーカーを押したマンマよりも優遇されていないのは、けっこう意外でした!ベビーカーなしで、赤ちゃんを抱っこしているマンマとだったら、けっこう微妙な感じだな~って思ってましたが。
どちらも重いですよねー。もちろんお腹の赤ちゃんOR実際の赤ちゃんの重さにもよると思いますが。おじいさんは、とにかく男性ということで、後回しなんでしょうかね?
ジャコミーナさんの場合は、妊婦さんだけど座らなくても大丈夫ってことですが、ツライ時はでもやっぱり優先してもらいたいものですよね~。

日本の実家の方が近いんですね!あの映画、実際には観ていませんが、色使いが仏映画の「アメリ」っぽくて気になります!いつか観たいです。あの近くから東京の会社へ通っていた後輩のコが、近いうちに3回も大仏を見に行ったと言っていたので、気になっていたのですが、けっこうハイテクですよね!夜のライトアップもすごいし~。

2008/08/21 (Thu) 21:26

Jacqueline_ge  

No title

めかぼしさん♪「座りたい」って意思表示、なかなか微妙なところですよねー。だーっと、降りる人を押しのけて、席を確保しようとする人っているけど、なりふりやエチケットよりもまずは自分の楽なことを中心に考えている感じで。

お年寄りも小さい子どもも赤ちゃんを抱いたお母さんも妊婦さんも、それぞれの状態によりますかね。でも、なかなか難しいですね。
日本の、しかも都心の公共機関は混んでいることが多いから、妊婦さんは大変だよね。女性専用車両はそういう意味でも役立ちそう!あっ!ところで、小さい男のコを連れたお母さんは、きっと男のコを連れていてもその車両に乗れるよね!?女子トイレや女湯みたいに?

妊婦さんか否かっていう判断、外国だと日本以上に難しいかも。色々な国の人がいて、色々な体型の人がいるから。。。

2008/08/21 (Thu) 21:36

Jacqueline_ge  

No title

ちょこさん♪ はじめまして&コメントありがとうございます~!

妊婦さんストラップ、妊娠初期の方の場合は周囲の人に気を配ってもらうのに役立ちますよね~。その頃って、個人差もあるでしょうけど、安定期に入るまではつわりなどで気持ち悪い場合もあるでしょうし。友人も、けっこうお腹が大きくなっても、気付いてもらえなかったのか、周囲の人が判断しかねたのか、なかなか譲ってもらえなかったようですが、あのストラップをつけるようになってから、事がスムーズに行ったみたいです。つける側としては、気が引けるのも女性としては理解できますけど。

そうですね~、「ありがとう」って言ってもらいたいから譲るわけではないけど、気持ちのよい対応で返されると、親切の輪が循環しそうですよね!

また、よかったら遊びに来てくださいね~。

2008/08/21 (Thu) 21:44

Jacqueline_ge  

No title

ねこたさん♪ はじめまして&コメントありがとうございます~!

>子供(2歳)だけ座らせると決まって子供が
『お母さんもすわってー』と言うので(空席ななくても)

そういうものなんですねー(^^;;; でも、お母さんも大変だから、一席だけだったらお母さんが座って、お子さんをひざに抱えているケースもけっこう見られますが、ねこたさんの場合はそうではないんですね。

そうそう、↑ジェコミーナさんへのお返事にも書きましたが、赤ちゃんを抱っこしているお母さんとお腹が大きい妊婦さんとだと、けっこう判断として微妙な感じですよね。妹や友人が、まだ抱っこしなければいけない子どもがいたときに腱鞘炎になった!と言ってましたし、お腹の大きい妊婦さんの場合、かなり腰に負担がかかりそうですしね。。。
それと、日本の、特に都心の公共機関の混み方はすごいから、小さい子どもが大人の間に埋もれて、息するのもツラそうな場合はカワイソウですよね。

また、よかったら遊びに来てくださいね~。

2008/08/21 (Thu) 21:54

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